戸田山和久『哲学入門』(筑摩書房.2014)レビュー!

た行の著者

概要

始めに

今日は戸田山『哲学入門』についてレビューを書いていきます。

目次(本文より抜粋)

序 これがホントの哲学だ
第1章 意味
第2章 機能
第3章 情報
第4章 表象
第5章 目的
第6章 自由
第7章 道徳
人生の意味―むすびにかえて

自然主義哲学の入門書

 この本は『哲学入門』と銘打っておりますが、一般的な哲学への入門書ではありません。そうではなく、ダニエル=デネット、ルース=ミリカンといった自然主義哲学の入門書です。デネットの試みというのは、ある種のメタ哲学、メタ倫理学というか、自然科学の知見を踏まえた哲学、倫理学的実践の基礎付けであって、本書もそのようなコンセプトとして設定され、哲学への入り口を作っています。扱うのは自由という形而上学的主題や、道徳的実践、日常言語の中での実践、現象学、メディア論などです。

体系性はないものの読みやすい

『恐怖の哲学 ホラーから人間を読む』もそうでしたが、体系性はないものの、扱われているテーマに関してはどの著作よりも読みやすく手頃な入門書となっています。ダニエル=デネット、ルース=ミリカンの著作は読みづらいものも多いため、これは助かります。

哲学史、哲学一般への入門書ではない

 本書は先にも述べたとおり、哲学史、哲学一般の入門書ではなく、自然主義哲学の立場の入門書になっています。ですので哲学史、思想史などは別の文献で勉強する必要があります。この書籍が与えてくれるのは、あくまでも伝統的な哲学、倫理学、社会学(メディア論)に対する自然科学的基礎付け、自然科学からの展望といったところです。

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