新井潤美『自負と偏見のイギリス文化:J・オースティンの世界』(2008.岩波書店)レビュー!

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概要

始めに

 新井潤美『自負と偏見のイギリス文化:J・オースティンの世界』(2008.岩波書店)についてレビューを書いていきます。

目次(本文より)

第1章 オースティンは「お上品」ではない

第2章 パロディから始まる恋愛小説—分別と多感のヒロインたち

第3章 恋愛と結婚—女性の死活問題

第4章 アッパー=ミドル=クラスのこだわり

第5章 オースティンと現代—空前のブームの背景

オースティン文学の文化的背景

 この著作はJ.オースティン文学の背景となる英国の階級社会について解説しています。よく誤解されるとこの著作にもある通り、オースティンはヴィクトリア朝時代のロマン主義作家ではなく、摂政時代の風刺リアリズム作家です。

 喜劇というものは往々にして、慣習やモラル、法といった規範の中での不適切な、あるいは不器用な振る舞いというものが笑いの対象となるわけですが、本著はそのような前提となる社会的規範について説明しています。

作品論中心ではない。体系的に社会史を学ぶものでもない

 この著作はオースティンでその文化的背景を学ぶということが主題で、作品論が中心ではありません。オースティンのコメディの前提となる社会史的側面についての解説が中心です。

 また、体系的に英国文化、英文学を学ぶためのものでもありません。家族制度、階級制度が中心です。

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