学究

政治,国際関係論

ドイツのイスラエル政策の背景。反ユダヤ主義のトラウマ

コンテンツドイツの文化 日本の平和主義が憲法に根ざした国民的アイデンティティであるように、ドイツにとってはイスラエルの生存権を守ることが、戦後民主主義の正当性を担保する不可欠になっています。 そのため、保守派がリアリズムの文脈でイスラエルと...
生物学

19mの巨大タコはモササウルスに勝てない?最新の発見への疑義

はじめに Scienceに掲載された白亜紀の巨大タコの論文が話題になっています。ここでこの論文の仮説に対する疑いを書いていきます。コンテンツ軟体動物の限界 軟体動物って筋組織が静水圧骨格な構造上、身体制御には脊椎動物以上に優れるけど力伝導効...
政治,国際関係論

ディープステートとは本来何か?陰謀論ではなかった?

コンテンツディープステートとは ディープステートは、民主的な手続きで選ばれた政権とは別に、実質的な国家権力を握り、独自の意思決定を行う非公式なネットワークを指します。​ ​軍部・情報機関など武器や監視能力といった実力を持つ組織。​司法・警察...
政治,国際関係論

ロシアは同性愛に寛容だった?レーニンへの過大評価

コンテンツレーニンの現実ロシアは帝政末期以降から同性愛に寛容だった時期はないからな。レーニン期の同性愛非犯罪化は帝政期の法律をまとめて廃止しただけで積極的に性的マイノリティを包摂しようとした時期はないし。 1922年の刑法で同性愛が非犯罪化...
政治,国際関係論

エチオピアの強さ。イタリア軍は弱かったのか?

コンテンツエチオピアの強さ まず、19世紀末から20世紀前半にかけてのエチオピアは、多くのアフリカ諸国とは決定的に異なる近代化された軍事国家としての側面を持っていました。メネリク2世が推し進めた外交政策によって、フランスやロシアから供給され...
政治,国際関係論

日本政治の特殊性。保守的風土と民主主義

コンテンツ日本政治の特殊性 日本の政治体制が国際的な常識から外れて特殊だと評される最大の理由は、最高水準の民主的インフラを備えながら、社会のエネルギーが激しい対立ではなく平穏な持続に全振りされている点にあります。 通常、アメリカのように自由...
政治,国際関係論

イスラエルの増長は福音派のせい?イスラエルの国際政治のポジション

コンテンツ中東介入インセンティブ低下 アメリカのイスラエル支援を福音派の信仰というレンズだけで見るのは、現代の複雑な地政学をファンタジーとして読み解くようなもので、実際にはもっと泥臭い国家の生存戦略とコスト計算が剥き出しになっています。​ ...
政治,国際関係論

蹄鉄理論は正しい?急進左派と右派の非対称性

コンテンツ蹄鉄理論 しばしば中道改革派が掲げる左右の両極は共に偏っており、ゆえに間違いであるという言説(蹄鉄理論)は、政治的な位置取りを温度計のような一次元的なグラデーションとして捉える直感的な分かりやすさに依拠していますが、これは比較政治...
政治,国際関係論

イラン情勢と今後などについて予想。ホルムズ海峡封鎖?

コンテンツホルムズ海峡封鎖とは 基本的に機雷を敷設することをほのめかしている以上、イランと友好的・宥和的な国でも保険会社が保険料を釣り上げたり対象外にするから船舶会社が船出せなくなるし、機雷掃討作戦が実施されようがイランに宥和的な態度を取ろ...
政治,国際関係論

オルバーンの敗北、ティサの勝利。今後のハンガリーの動向を予想します。

コンテンツイスラエルとの今後 ハンガリーにとってイスラエルは不可分のパートナーでもないけど、ほかのEU諸国と比べるとイスラム系移民もほぼいないためにべったりつくことの政治的コストが全然ないのでそこを転換するインセンティブは少ないです。 ハン...