倫理,哲学

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反逆の神話?ロックンロールとカウンターカルチャーへのヒースの批判

コンテンツロックの神話 ジョゼフ=ヒースのロック、カウンターカルチャー批判は、ロックが掲げた反権威性そのものを攻撃するものではありません。 むしろヒースが問題視するのは、ロックやパンクが持つロマン主義的な差異への価値づけが、市場の差異化原理...
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ローティの政治思想について。そのリベラリズム

コンテンツローティーのリベラリズムローティはリベラル左派に分類されながらも、伝統的な反帝国主義的言説には距離を置き、イスラエルなどの西側を本質悪として描く語りにも懐疑的でした。しかし同時に、民族主義や宗教的使命に基づく国家理念にも批判的で、...
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クリプキのクワス算の問題とは。意味論と確率論

コンテンツクワス算ウィトゲンシュタインの『哲学探究』以来、言語行為や意味の成立を「規則遵守」の問題として捉える議論は、クリプキによるクワス算懐疑を経て、分析哲学の中で一つの極限的な懐疑として定式化されました。 クリプキの再構成によれば、これ...
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フッサールの現象学と心の哲学。メタ倫理学

コンテンツ与件の神話 フッサールの現象学は、意識に与えられるものの自明性に依拠して哲学の基礎を築こうとした体系と理解されがちですが、実際にはそう単純ではありません。 たしかに初期のフッサールには、意識の与えられの確実性に依拠するかのような姿...
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ブルデューとイーグルトンの美学の限界。アートワールド論との比較

コンテンツブルデューの美学ピエール=ブルデューの文化社会学は、現代の批判理論において依然として大きな影響力を持っているものの、美学理論として見ると根源的な欠陥を抱えています。これは単に"価値を権力に還元しすぎる""主体を軽視する"という一般...
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非機能主義とその課題。非法則的一元論などの問題

コンテンツキム非機能主義は、心的現象を機能的役割や因果的構造だけでは捉えられないと主張する立場ですが、キム、チャーマーズ、デイヴィッドソンという代表的な三者はいずれもそれを一貫した理論として維持することに失敗しています。 キムの場合、彼は物...
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コネクショニズムとはなにか。その課題と解釈主義

コンテンツコネクショニズムとはコネクショニズムとは、心や知能を 多数の単純な処理単位(ニューロンに類似したノード)が作るネットワークの動態として理解する心の哲学の立場です。 これは、心的過程を記号の操作とみなす古典的認知科学に対するオルタナ...
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クオリア逆転とは。デネットの批判も含めて解説

コンテンツクオリア逆転とはクオリア逆転とは、人間が外界の刺激に対して示す行動や言語表現、あるいは脳内の情報処理が完全に同一であっても、その人が主観的に経験しているクオリアは実は異なっているかもしれない、という可能性を示す思考実験です。 もっ...
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ブランダムの真理論。その実在論的スタンス

コンテンツブランダムの真理論ブランダムの哲学を理解するうえで最も特徴的なのは、真理についての扱いと、意味・規範的ネットワークについての扱いが、まったく別の重さを持っているという点です。ブランダムは真理論に関してはデフレ的で、ほとんどローティ...
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共産主義と宗教。マルクスは本当に宗教を否定した?

コンテンツマルクスにとっての宗教『フォイエルバッハに関するテーゼ』は、人間本質は抽象ではなく、社会的実践の中で結ばれた諸関係である(第6)、宗教的態度は説明するだけでは消えず、実践的変革が必要である(第7)、 社会的現実は実践が作るものであ...