倫理,哲学

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反表象主義とはなにか。異端としてのローティ

コンテンツセラーズの反表象主義からローティリチャード=ローティの哲学は、20世紀後半の分析哲学が到達した「反基礎づけ主義」の系譜のなかでも、最も過激で、同時に最も文学的な形態です。その思想的出発点は明確にウィルフリッド=セラーズとW.V.O...
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クワインのホーリズムとクーンのパラダイム論の比較

コンテンツクワインのホーリズム クワインとクーンの関係は、しばしば「ホーリズムの哲学的展開」として語られるものの、その射程と重心には決定的な差があります。クワインが主として意味論的認識論的レベルでの相対主義にとどまるのに対し、クーンはその発...
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意味の外在主義と内在主義。

コンテンツ内在主義 20世紀の言語哲学と心の哲学において、「意味はどこにあるのか」という問いは、単なる語義論を超えて、人間の思考と世界との関係そのものをめぐる根源的問題へと発展しました。その核心にあるのが、意味論的内在主義と意味論的外在主義...
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クワインのカント批判とその意図。その限界

コンテンツカントの意味論への批判カント以降の哲学は、認識の構造と意味の基礎を、主体の内部構造、すなわち表象の形式に求めてきました。その意味で、カントの意味論的前提はきわめて「素朴」でしたが、近代的合理主義の範囲内で自然なものでした。しかし、...
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前期ウィトゲンシュタインからクリプキの可能世界論へ

コンテンツウィトの実在論ウィトゲンシュタイン『論理哲学論考』の世界像は、表面的には厳密な論理分析によって構成された形式主義の体系のように見えるものの、その内側には、論理的構造としての実在という独自の形而上学的前提が潜んでいます。彼の有名な命...
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ウィトゲンシュタインの唯我論。唯我論は無謬?

コンテンツ唯我論とその問題伝統的に唯我論は、「自我の存在のみが確実であり、他者や外界の存在は直接には証明できない」とする立場として理解されます。この立場の契機の一つはデカルト以来の懐疑論的伝統にあり、「我思う、ゆえに我あり」として確実性を自...
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脱構築とは何か。その課題とエスノメソドロジーへの解消

コンテンツ脱構築とエスノメソドロジー 「脱構築」と「エスノメソドロジー」は、いずれも20世紀後半において、それ以前の実証主義的・構造主義的な思考を根底から問い直そうとした知的運動です。両者の出発点には、社会や意味の秩序を「既成のもの」として...
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動物と時間。動物と時間的なパターンの処理

コンテンツ動物の時間人間という動物を特徴づけるものは、空間的な知覚や手先の器用さよりも、むしろ時間的なパターンの処理能力にあります。多くの動物が空間的認知や運動的学習に優れているのに対し、人間は時間の流れを抽象化し、記号化し、再構成する能力...
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時間は存在しないのか。時間論の現在

コンテンツ古代、中世、近代の関係主義「時間は存在するのか」という問いは、形而上学における最も根本的な問題のひとつです。しかしこの問いが意味する「存在」とは何か、また「時間」が何を指すのかによって、答えは大きく異なります。古代以来、哲学者たち...
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不可知論者としてのダーウィン。唯物論ではない?

コンテンツエコロジーとダーウィン ダーウィンって唯物論者というより不可知論者で、もともとケンブリッジで神学勉強してたし、信仰自体は篤く無かったけど超越論的なものへの確信は一貫してて、自然選択も単なる物理的な自然法則以上のもので、自然に不可知...