倫理,哲学

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カントの認識論の解説と科学哲学の知識テーゼとの関連。物自体。アプリオリとアポステリオリ

コンテンツカントとヒューム的懐疑 認識論的懐疑はデカルト以降の基調だけど、カントの認識論的世界観はロックを踏まえつつ表象と客観的世界の非対応を深刻に受け止めるヒュームを強く継承するものです。   カントにおける「物自体」とは 私たちの認識の...
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実存主義とは何か。キルケゴール、ハイデガー、サルトル、カミュ。

コンテンツ前史としてのヘーゲル 実存主義の前史としてヘーゲルがいます。ヘーゲルはカントを批判的に継承しました。 カントにとって「物自体」は、「われわれの感性的認識の外にあるが、思考の対象としては考えられる」ものです。経験的に知ることはできな...
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フラーセンとカント、ベイズ主義の関係。知識テーゼからの整理

コンテンツ知識テーゼとは 真理の対応説は、「命題が真であるとは、それが世界の事実に対応していることである」とする立場である。この真理観を支えているのが科学的実在論です。 科学的実在論とは、科学理論が指し示す構造や対象が現実に実在し、科学の目...
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個物の存在論。存在するとはどういうことか。

コンテンツ記述の束説個物の存在論において、記述の束説と指示説は、個物(個体的対象)の同一性や意味をいかに把握するかをめぐって対立する立場です。 記述の束説は、個物とは「ある性質の束(集合)」として理解されるとする立場であり、個体性とはそれが...
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自由意志とはなにか。両立論について解説。また、アボリショニズムについても。

コンテンツ自由意志と決定論とは人間の行為が真に自由であるかどうかという問題は、古来より哲学の中心的主題です。自由意志とは、一般に、人間が自らの判断や意思によって行為を選択できる能力を意味します。同一の状況のもとで、異なる行為をなしえたという...
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質的研究を擁護する。分析的帰納法は研究不正?

コンテンツ質的研究とサンプル合理性 質的研究を「N=5しかない」と馬鹿にする人がいるけど、質的研究は問いを立てて深く検討することが目的なので、1. 研究としての記述の作法が守られているか2. サンプル抽出の手続きが透明で、適切で、妥当かどう...
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ゲティア問題以降の認識論の整理。正当化とはなにか

コンテンツJTB説とは エドマンド=ゲティアによれば、伝統的に「知識 (knowledge)」は三条件で定義されてきました。1. 信念 (主体が「pである」と信じていること。知識は信念なしには成立しない)2. 真理 (信じられている命題pが...
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言語論的転回と、ソシュール。言語と思考の関連性の解説

コンテンツ言語論的転回 「言語論的転回」とは、20世紀の哲学や人文科学の大きな潮流を指す言葉です。それまでの哲学が「意識」「存在」「経験」といったものを直接的に問題にしていたのに対し、「言語」という媒介を通じてしかそれらを扱えないのではない...
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ポパーの反証可能性について。その正当性を解説。科学の必要条件?

コンテンツポパーの反証可能性 ポパーの 反証可能性は、科学理論を「科学」と「非科学(擬似科学)」とを区別するための基準として提案された概念です。 1930年代、論理実証主義の哲学者たちは「検証可能性」を重視して科学と非科学を区別しようとしま...
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パーソン論とはなにか。その特徴とシンガーの問題点を簡単に解説

コンテンツパーソン論とは 「パーソン論」とは、哲学や倫理学で「人(person)」とは何か、どのような存在を「人」として扱うのかを考察する立場、議論の総称です。 特に20世紀以降の倫理学・法哲学・宗教哲学などで盛んに論じられています。 "す...