倫理,哲学

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多様性の倫理学。多様性は尊重すべきか

コンテンツ多様性とはなにか「多様性」とか、反動的な人の混ぜっ返しにも使われるものになったけど、共同体主義をとるのでもなければ、多様性はそれ自体で善いものというより、自由とか幸福が持つ気を払うべき側面の一つだから、それに注意を払うことは大切だ...
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純粋経験とは何か。ジェイムズ、ベルクソン、フッサール

コンテンツ認識論の伝統 伝統的に認識論では、デカルト的物心二元論(誇張されて捉えられえるけど)、観念論的な現象と客観的実体(とその媒介的本質的超越論的存在)の相互作用によるモデルが多かったのでした。 デカルト(物心二元論)は、精神(思惟する...
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「正義の反対はまた別の正義」か?「正義の側に立った時人は一番残酷」か?

コンテンツ正義とは何か 倫理的な普遍的な規範として正当化される正義と、日常的な「正義」は乖離があります。 倫理的に普遍的な規範としての「正義」は、これは誰にとっても妥当するべきとされる規範です。例えば功利主義なら"すべての主体の苦痛・快楽は...
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ミームとは何か。ドーキンスから文化進化論へ

コンテンツミーム論の端緒 ミームはリチャード=ドーキンス『利己的な遺伝子』で初提唱されます。遺伝子のように「文化的情報も自己複製する単位がある」と仮定し、それをミーム(meme)と名づけたのでした。 遺伝子と同様に「変異・複製・淘汰」により...
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メタ倫理における認知主義と非認知主義の違い。

コンテンツ認知主義/非認知主義の相違と実在論/反実在論との関係 認知主義/非認知主義は、道徳的命題と真理の意味論、存在論(道徳的真理は存在する/しない、道徳的命題の真偽値は実在する/存在しない)的スタンスで、実在論/非実在論は道徳的事実の存...
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トロッコ問題の問題点。本当に功利主義と義務論の説明に有用か

コンテンツトロッコ問題とは トロッコ問題(trolley problem)とは、倫理学の思考実験で、人が「ある行為によって何人かを救うが、別の誰かを犠牲にする」というジレンマに直面する状況を扱います。基本形(フィリッパ・フットが1967年に...
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自然主義的誤謬とヒュームの法則について

コンテンツムーアの自然主義的誤謬「自然主義的誤謬」は、本来はムーアの直観主義(認知主義、実在論、非自然主義)における基本的主題のことで、ムーアは自然主義的な事実にも、形而上学的な超越論的存在やその指令にも善は還元されえず直観によってのみ知る...
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デネットのクオリア批判とミリカンの心の理論批判の要諦。クオリアはどういう意味で”ない”のか

コンテンツ心の理論 「心の理論」とは、他者が自分とは異なる心(意図・信念・欲求・感情など)を持っていることを理解する能力のことを指します。 簡単に言えば「相手の考えていることや感じていることを推測できる力」です。心理学や発達研究、認知科学で...
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ジュディス=バトラーのジェンダー一元論の課題。精神医学におけるジェンダー一元論

コンテンツフーコーの真理論からバトラーへ バトラーはフーコーから影響されました。まずフーコーについて書いていきます。 フーコーにとって「真理」とは、客観的に普遍的なものではなく、権力関係の中で制度的に産出されるものです。真理は、科学的言説、...
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意味論について。フレーゲ以降の記述説とウィトゲンシュタイン、クリプキの指示説の違いまとめ

コンテンツフレーゲと記述説 フレーゲは意味論について、語の意味を指示(指示対象)と意義(対象について知られていること。対象のあらわれかた)に分けます。 たとえば神話のルシファーについて、固有名の「ルシファー」はルシファーの指示であり、「明け...